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【雑記】AmazonPrimeReading個人的おすすめ2

今回は小説編

漫画編に引き続き

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AmazonPrimeReading個人的おすすめ2

前回の記事で、Prime Reading対象の漫画をいくつか紹介しました(増えたら追記します)。

fcg.hateblo.jp

今回は漫画以外を対象として、いくつかおすすめを挙げてみます。

カー・オブ・ザ・デッド

こちらは一昔前は若き新鋭、今や確固たる中堅作家となりました乙一の書き下ろし作品です。個人的に乙一氏は大好きで、昔から作品を追っているのでPrime Readingへの登場は非常に喜ばしい限り。

タイトルから分かりますように、古き良きゾンビ映画のような設定/舞台で描かれるパニックもの。しかしこれまた古き良き洋画のようなウィットに富んだジョークもあり、時代背景が現代かつ主人公が無職のアイドル好きという設定と相まって、そこまで悲痛で深刻な描写ではありません。

しかしそこは乙一氏、その文章中の一節単位で、物悲しさや切なさを表現しております。短編で1時間もかからずに読めるかと思いますので、興味があればぜひ。

ちなみに、乙一氏のブラック風な作品というと「暗黒童話」あたりが思い出されますね。長編で厳しい描写もありますが、思春期真っ盛りの頃に読んで非常に影響された思い出が。もし他の作品にも興味を持って読んで見るなら、複数の短編で読みやすい「GOTH」、短編集なら「失はれる物語」「ZOO」あたりがオススメです。

カー・オブ・ザ・デッド (Kindle Single)
by カエレバ

オカルトトリック

現代の高校を舞台にした青春劇。とある事情を抱えた主人公が奇術部に入り、一流奇術師である美少女の弟子として事件を解決していくお話。

タイトルで表現されているように、基本的に「オカルトはトリックである」という考察がストーリー上の大きな観点となっています。呪いや幽霊、超能力や祷り、果ては宗教などは全て原因となる事象が根本にあり、トリックとして……奇術として実現できる、という論点。この根拠をもとに、主人公たちは呪いや幽霊騒ぎを解決していきます。

ストーリーや登場人物は分かりやすく、中編ですがすらすらと読み進めることができます。全3章構成ですが、それぞれで扱うテーマと中心人物が若干異なります。登場人物は結構シリアスな悩みや問題事を抱えていますが、それを「オカルト的なトリックで」解決するのが本作のポイントとなります。

古くから、宗教は結局生きている人間に対するものだ、という考え方があります。いくら死者へ祈りを捧げても、死者に対して効果があるのかは分からない。それよりも、「死者が救われた」と残された人間が思って立ち直ることが重要だ、ということです。

本作では様々な超常的現象にトリックとしての原理を晒しつつも、オカルトそのものを否定してはいません。生きている人間が救われて幸せになるのであれば、その過程であるオカルト現象は嘘でも本当でもどちらでもいいのかもしれません。

というように「オカルト」と「奇術(トリック)」という相反するふたつを扱っている本作、前述のように読みやすく面白い作品でした。

オカルトトリック (N-angou文庫)
by カエレバ

超機密 新世紀エヴァンゲリオン 最終報告書

これまでの小説からガラリと変わり、エヴァンゲリオンの解説本となります。TV版/映画版が流行していた前世紀末には、このような本がこれでもかというくらい出版されておりました。それらと今回のこの本が違うのは、この本は「漫画版の新世紀エヴァンゲリオン」を対象としている、という点になります。

TV版に先立ち描かれ始めた漫画版も、約20年を経て遂に完結しています。エヴァはTV/旧劇場版、漫画版、新劇場版と、それぞれ設定や展開が異なる作品となっています。今回はこの漫画版にフォーカスを当てつつ、他作品や引用元を検証しつつ「漫画版の」エヴァンゲリオンを読み解く、といった内容。

連載が長期に渡っていたため、単行本を所有している方以外は(所有していても?)結構記憶が曖昧になっているのでは。この解説を読みながら、新旧劇場版との違いや謎の考察をしてみるのも面白いかと思います。

超機密 新世紀エヴァンゲリオン 最終報告書
by カエレバ

まとめ

今回は漫画以外の本を紹介してみました。他にも雑誌やらなんやら色々とありますので、面白そうなものは目を通してみてまた紹介できればと思います。