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【感想】金田一少年の事件簿外伝 第1巻

犯人たちの事件簿、1巻の感想

流行りのスピンオフ

金田一少年の事件簿、といえば有名な人気漫画シリーズ。名探偵コナンと並んで、マガジン・サンデーの誇る2大平成探偵漫画です。作品自体は両方共有名ですし、コラボもちょくちょくしてますね。

……え、ジャンプの探偵モノ? まあね、当時はいくつかありましたけどね……。まあ、そういうこともありますよね。

それで、今でも続いている「金田一少年の事件簿」シリーズですが、本作は本編とは離れたスピンオフの外伝、ギャグ漫画です。「カイジ」におけるスピンオフの「利根川」「ハンチョウ」と同じ立ち位置でしょうか。

作品の内容は非常にギャグ

内容は、金田一が解決した事件の犯人たちが、華麗な連続殺人事件の裏側でどのような苦労をしていたのか、というのをギャグ調で描いています。

本編中では突っ込まれなかったものの、明らかにこれ不自然だよな……とか、これ運要素強すぎじゃね……とか、どれだけ金掛けてるんだよ……とか、そういうことを思った方は多いでしょう。

そのような点に対しての「ツッコミ」が本作の中心となり、犯人たちの行動を追いながらコミカルに描かれていきます。連続殺人モノなのに、殺人の扱いが軽いのもまた。

犯人たちの苦悩

この第1巻で扱われるのは、オペラ座館殺人事件」「学園七不思議殺人事件」「蝋人形城殺人事件」「悲報島殺人事件」の4件。どれも読者なら印象深い事件ばかりです。

金田一は殆どの場合、犯人側に同情できるような動機があるのですが、この外伝では意図的に動機については触れないようになっています。まあそこに触れるとコミカルになんて描けないですし。

いずれの事件でも、犯人たちはトリックを成功させるために様々な困難をなんとか実行しています。が、(大抵の場合)偶然居合わせている金田一と警察(剣持や明智)に解決されるという悲運っぷりがまた悲しい。もちろんそうならなければ作品にならないのですが、犯人視点から見るとひどいもんですねぇ。

様々なハードル

4件を合わせて考えてみると、犯人たちには共通するハードルがあるように思えてきます。一番は「演技」でしょうか。自分がやったことを、さも初めて見たかのように怖がったり驚いたりするような演技。たしかにこれって、実際にやってみたら相当難しいでしょうね。

個別のハードルとしては、事件特有のトリックに起因するものでしょうか。それにしても「蝋人形城」の蝋人形は、確かに本編読んでいてもどうやって準備したんだろう、とは思っていました。どこかに発注したら、それで足がつきそうだし。でもさすがに犯人が自作するとは……、いや、20年もの準備期間があれば、それも可能なのか。あとは、「悲報島」の女装とか。これも当時、いくら女顔で華奢でも無理がないか……? という疑問はありましたねぇ。そういう事柄にツッコんでくれる本作、当時読んでいた人ほど面白く読めるかも。

まとめ

結構細かいネタを拾っているところもあるので、本編をしっかり読んでいる人のほうが楽しめるかとは思います。ところどころ福本っぽいような気もしますが、まあそれはそれで。

どうやら続刊するらしいので、次巻もまた楽しみにしています。

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(1) (週刊少年マガジンコミックス)
by カエレバ