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【感想】金田一少年の事件簿外伝 第2巻

話題作、2巻

殺人犯が恐れるもの

殺人犯にとって、偶然その場に居合わせた名探偵や刑事ほど恐ろしい人物はいないでしょう。そもそも偶然居合わせる、ってのがすごいんですが。

そんな殺人犯の視点で、いかに金田一少年が恐ろしい存在かをギャグマンガとして描いている本作。好評の1巻についで、もう2巻の発売となりました。

 1感感想はこちら。

fcg.hateblo.jp

 扱われている事件

2巻で扱われているのは、「雪夜叉伝説殺人事件」「タロット山荘殺人事件」「悲恋湖伝説殺人事件」の3つになります。

「雪夜叉」「タロット」は、両方ともアイドル・速水玲香の登場することで印象深いお話。「悲恋湖」は悲しき殺人鬼・ジェイソンとそのとんでもない皆殺しの理由で、これまたインパクトの有るお話でした。

本編では(当然ながら)金田一に謎を解明されてしまった犯人たちですが、彼らが目的を達成するために行った苦労とは何だったのでしょうか。

そもそも、運がすべて

これは本編中でも思うことですが、まず「殺人を達成するための条件」に運が絡んでいるものが多いです。というか、よくそんなんで事件起こしたな! というくらい偶然に左右されていることも多々。

また、偶然探偵が居合わせることもあれば、わざわざ探偵を招待するパターンもあります。これはどちらかというとサンデーの名探偵に多いパターンか。あの探偵たち、色々な所から招待されすぎですよ。

とにかく、たまたま居合わせた人の特徴を……とか、吹雪じゃないと実行できないトリックだとか、ピンポイントで決行日と合わなければならない状態でよくまあ事件を起こせるなぁ、というのがあるのですよ。特に氷橋、お前だよ。

氷橋の奇跡

原作読んだときから、説明ではさらっと流していたけど谷間に氷の道を作るとか女手一人じゃ無理では? しかも氷点下の世界で……とは思ってました。しかも、あげくに金田一もわざわざトリック説明するためだけに作るし。

いくら谷間を車で超えることを証明するためとはいえ、あれ別にあの場で無理して作らないでもよかったのでは……? 後日警察の手を借りて、とかさぁ。

こういう「探偵が解明シーンで実際にトリックを実現する」パターンって結構あります。サンデーの名探偵も大好きですね。

……まあ、確かにその場での納得感は得られるんでしょうが、果たして現場でわざわざやるべきことなのか? 周囲の人間や警官は止めないのか? 等々の疑問は尽きないところです。

踊る明智人形

そういえば明智警視、この雪夜叉事件ではトンチンカンな推理してましたねぇ。その後の事件では金田一と以心伝心の如く同レベルの推理を繰り広げているのですが、初登場時は少し間抜けな感じでした。

……そういえばサンデー名探偵の親友にしてライバルの、西の高校生探偵も同じようなことをしていた気が。ほら、外交官事件のときですよ。今では主役たちに並ぶ大活躍ですが、俺はあの時の推理ミスも子供に酒飲ましていたことも忘れちゃいねえぜ。

……物語上仕方ないとはいえ、探偵のライバル役は最初ピエロじゃないといけないんですかねぇ。

犯人の謎技術

これもさらっと流されることが多いですが、どうやってその技術習得したんだ? という技術(知識)を持っている犯人の多いこと。確かに一般人が「遠隔で吊橋を燃やすための装置」を作れと言われても何から手を付けていいのか分かりません。秋葉原にでも通ったのだろうか。

探偵にはむしろ、こういうさらっと流しがちな謎技術を具体的にどうやって実現したのかを解説してほしいところです。説明されれば分かるトリックの実演はいいからさぁ。

まとめ

なんだか雪夜叉事件のことしか書いていない気がしますが、「タロット」「悲恋湖」についても同様のツッコミが多くあり、2巻も非常に面白かったです。

どこまで続刊するのかは分かりませんが、まだまだ金田一の事件は多いですし、金田一主任も頑張っていることですから、続いてくれることを願います。

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(2) (週刊少年マガジンコミックス)
by カエレバ