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【感想】ダーリン・イン・ザ・フランキス 考察2

考察2(~20話)

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©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

ダーリン・イン・ザ・フランキス考察2

終盤、情報量も増えてきましたので、一度整理をしてみます。

世界設定と用語

物語背景

物語の舞台は、おおよそ2080年頃と思われます(19話)。マグマエネルギーの発見と人類の進歩、暗躍するAPE。そして人類は生殖機能を犠牲に、不老不死を手に入れた……というのが前提となります。

マグマエネルギー採掘に対し、突如出現した叫竜という存在。これに対し人類は「フランクス」という兵器を完成させたものの、生殖機能を有する雌雄ペアでしか動作しないことが発覚。これにより、各地でフランクスのパイロット(パラサイト)であるコドモたちを養成するようになった、と。当然パラサイトである彼らは生殖機能を有しているのですが、寿命などについても何かしらの制約がある模様。

また、マグマエネルギー採掘の影響からか、大地は荒廃してとても住める環境ではなくなってしまったようです。さらに叫竜に襲われるリスクもあるため、各地のプランテーション建設へと至ったのではないでしょうか。

叫竜と叫竜人

叫竜については、19話および20話でフランクス博士による解説を基に考察してみましょう。

とは言うものの、叫竜人については結局よく分からないまま。「地上に残された叫竜人は叫竜の姫だけ」という言葉、あるいは15話でゾロメとミクが目撃した叫竜のコアから落ちた姿から、人の形に近い存在であることは察することができます。また、かつての人間と同じく、雌雄がある種族のようだ、とも。これは生物である以上当たり前なのですが。

一方、叫竜については、博士曰く「竜人が作り出した生物兵器」とのこと。叫竜人の雌雄がペアとなり、雌の魂は叫竜へ繋がり、雄の魂は操縦席であるコアへ宿る、と。つまり叫竜は、叫竜人の男女2人から成り立つ兵器、ということですね。叫竜からXXの染色体が発見された、というのもこれが理由。

……これ、ほぼほぼあの有名な汎用人型決戦兵器と同じ設定な気がしないでもないですね。まあ、それを言い出したらキリがないほど類似点(というかオマージュ?)は作中に散らばっているのですが。

また、叫竜はふたつの進化を遂げてきた、とのこと。ひとつは大地に戻りエネルギーと化した、ということですので、つまりマグマエネルギーへと変質した、ということのようです。姫は人類に対し「地の底を流れる我らの絆を奪う」と発言していましたので、これはそのまま「マグマエネルギーは叫竜そのものなんだ」という補完でしょうか。

もうひとつは、同胞であるマグマエネルギーを享受することで進化したもの。これが作中に登場する叫竜かと思われます。長過ぎる年月を個として過ごし、やがて知性も失われてしまった存在。もしかすると叫竜がマグマエネルギーを扱う人類を襲うのは、エネルギー目的としてだけではなく、知性を失ってもなお、かつての同胞を取り戻そうとする無意識があったのかもしれません。

フランクスと兵器

フランクスは、叫竜のシステムを流用し人類の遺伝子でも扱えるようにしたもの。つまり取得した叫竜の死骸を元に、人類に適合するよう改造したものということです。なので叫竜と同じく、生殖能力を有する雌雄のペアでしか動作しない、と。20話でさらっと姫がストレリチアを動かしていましたが、元々ストレリチア(フランクス)は叫竜であるため動かせるのだとか。カヲル君が弐号機を動かせたようなものか。

16話、そして20話で登場した「フリングホルニ」。元ネタは神話の巨大船ですが、「叫竜のコアより造り出した大槍」とのこと。なぜ叫竜のコアを使ったのかは不明ですが、コアということは叫竜人(雄)が中にいるのでしょうか。

20話にて登場した対宇宙兵器、「スターエンティティ」。姫は「我らの絆が生み出した」と言っておりますので、叫竜側にとってはとても重要な、兵器以上の役割を持った存在のようです。なお、いつの間にか外部から手を加えられており、姫がリンクすると星ごと爆発する自爆兵器になってしまいました。

人物/組織の思惑

竜人と侵略者

叫竜の姫から語られたのは、太古の時代のお話。大昔、遠い宇宙から現れた侵略者であるVIRM。かつての戦争においては、叫竜がVIRMを退けたとのこと。そして侵略者の再来に備え、叫竜人は地の底で眠りにつきました。

前述した叫竜の変質がこの間に行われたのかは不明ですが、現状では叫竜人が叫竜(兵器)を造るきっかけとなりそうなのは、このVIRMとの戦争なのかと思われます。VIRMを退けた後、地底で眠りについている間に、叫竜はエネルギーと化すもの、あるいは個で進化するものに分かれたのでしょうか。

一方、叫竜が眠っている間に誕生した人類はマグマエネルギーに手を出してしまい、それをきっかけに叫竜が目覚めた、ということか。あるいは人類とは関係なく、VIRMの存在を察知して目覚めたのかもしれません。

なんとなく、この叫竜と人類の関係は「デビルマン」におけるデーモンと人間の関係性と似ているような気がします。かつて星を守るため外敵と戦い、長い眠りつき、目覚めると人類という新たな種族が星を汚染していた……、という大枠ですけど。もちろんVIRM(「デビルマン」で言う神の軍団、か?)側の意思が不明瞭なのでなんとも分かりませんが、もし神話的で独善的な力なのだとしたら、この考えも遠からずという感じなのかも。

APEとVIRM

マグマエネルギーの発見をはじめ、最終的に人類を掌握していったAPE。存在に謎が多いものの、20話ラストにおいて一枚岩ではなかったことが判明します。

おそらく極一部を除き、彼らの目的は叫竜の排除、そして叫竜に怯える人類の開放だったのではないでしょうか。パラサイトへの対応など目に余る点は多かったものの、結局は人類という種を叫竜から守るため、ということは言えるように思えますし。

一方で、最上位には侵略者VIRMの意思が反映されていることが明らかになりました。宇宙の秩序を脅かす存在には容赦せず、星ごと破壊することも厭わない。人類を守る、という目的からは大きく逸れているため、極一部しかこの思惑は知らなかったと思われます。どの段階でVIRMの思惑がAPE内部に侵入したのかは不明ですが、むしろこれを最終目的としてVIRMが作り上げた組織なのかも。

……ところでこれも言っちゃあアレですが、この関係も「新世紀エヴァンゲリオン」における特務機関ネルフの存在と類似していないでしょうか。ネルフ使徒から人類を守る活動をする一方、ゼーレと共に人類補完計画を遂行していました。ゼーレの思惑としては人類を滅ぼすつもりは毛頭ない(むしろ新たな進化を促していた)のですが、どうも関係性だけ見ると似ているように思えます。

VIRMの意思

また、VIRMはスターエンティティ・フリングホルニを兵器として宇宙へ連れて行くことを画策していたようです。これはもちろんVIRMの武装として、でしょう。もしかするとこの星だけでなく、宇宙各地でVIRMによる侵略は発生しているのかも。

そしてこのVIRM、スターエンティティが手に入らなければ星ごと破壊する、という過激っぷりですが、そもそもなぜ侵略してきたのでしょうか。星ごと破壊すること良しとするというのなら、サイヤ人フリーザのような惑星資源としての目的ではないのでしょう。20話ラストで言うように「宇宙の秩序」を守るため、だというのであれば、本当にVIRMは宇宙の神に近しい、あるいは神を気取る存在なのでしょう。永遠の楽園へと誘う、という言い回しもそれっぽい。

まとめ

ラスト4話となり、情報が非常に多く出ています。この怒涛の展開も好きですが、やはりある程度自分で咀嚼したうえで視聴しなければ面白さも半減。ということでだらだらと書き連ねてみましたが、結局はまだ分からないことも多いなぁ、という結論でした。