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【感想】クロスボーン・ガンダム DUST 第5巻

クロスボーンガンダムDUST、第5巻

DUSTももう5巻 

前巻でトビア(カーティス)とベルナデット(テテニス)の息子・ニコルくんが登場し、ムーン・ムーンとサイコガンダムという古めかしい舞台での戦闘がなんとか片付いたところから始まる5巻。今回も様々なネタが満載でした。

(ネタバレ含みます)

幽霊と英雄

ズムシティへ

5巻の前半は”幽霊”フォントが、かつての仲間であるカーティスを救出するお話。なんと舞台はサイド3のズムシティ。かつてフォントが住んでいた、ジオン発祥の土地。物語への登場は「ゴースト」1巻以来でしょうか。

このように、宇宙世紀で使われていた舞台を「後の世の中として」描くのはクロボンならでは。地球圏という広いようで狭い舞台を描いている以上、キーとなる場所が重なるのは当然なのかもしれませんけど。

ガルマ・ザビ3世

囚われのカーティスを救出するため、ズムシティへと侵入するフォント一行。現在のズムシティは、「ガルマ・ザビ3世」を名乗る独裁者に支配されており、貧困に苦しんでいる街となっています。

……ガルマ3世、ねぇ。ルパンかお前は。まあ当然事実ではないのでしょうが、後付で設定が増えていくのはもはやガンダム世界のお約束。同じような設定が出てくることもあるかもしれません。

それにしても、後の世界にはデギンやギレンの方が名前が知れてそうですが、あえてガルマを名乗ったのは何故なのでしょうか。作中設定的にも可能性がありそうだったからなのか、それとも後世でも人気があるのはガルマ様なのでしょうか。猿をパイロットにしようとするほどのロマンチストだものなぁ。

アーノルドとフォント

どうにも信念が硬く扱いにくそうな、連邦軍・キュクロープス部隊のアーノルド少佐。それを上手くあしらうフォントはさすがの成長力。ゴースト初期から考えると本当に成長しましたねぇ。カーティスやベル、戦友たち、そしてローズマリーシーブックとの出逢いが彼を成長させたのでしょう。パン屋の例えでシーブックを出すあたり、彼に対しては大きな思いがあるようです。

アーノルドもまた、フォントの目指す世界に必要な存在となり得るのか。それはまだ、本人たちも分からないところでしょう。

そういえば「ゴースト」にて語られた、シーブックとセシリーの子供について。家を飛び出していったまま……との話でしたが、DUSTにおいて登場することはあるのでしょうか。まさかアーノルド君じゃあないでしょうけど。確か子供は「鋼鉄:UC0136」の頃の生まれ(が2人)だったと思われますので、「DUST:UC0169」に登場するとすれば30歳過ぎ。うーん、今の所該当者なし、でしょうか。

英雄の救出

なんやかんや上手くカーティスを救出したフォントたち。しかし、それが知れ渡れば地球圏の反対側にいるテテニスが処刑される、とのこと。

戦力は時代的にもあまり多くはないのでしょうし、カーティスとテテニスを同時に救出するのは困難だったのでしょう。ニコルくん、大変だなぁ。

テテニス救出を同タイミングで実施するのは、ムーン・ムーン攻略戦を終えたアッシュの役目となります。……事前通知なしとは、ずいぶんと無茶なことを。

テテニス救出へ

舞台はグリプス

一方の地球、ムーン・ムーンで一件落着としたアッシュたちは、フォントからの依頼(とニコルくんの頼み)によりテテニス救出へ。ここでカグラさんとはお別れになりますが、彼女もまた新しい自由な世界を願う者のひとり。近い内に再登場するのでは。

テテニス囚われの場所は、なんとサイド7・グリプス。かつて「機動戦士Zガンダム」のグリプス戦役コロニーレーザーとして使われた、ある意味因縁の場所です。

グリプス戦役は「DUST」からおよそ90年も昔の出来事。かつてこのグリプスに集ったカミーユやシャア、シロッコハマーンといったニュータイプたち。彼らの思想や思惑は異なるものでありましたが、過程と結果はどうあれ平安の世を思い戦っていたように思えます。結局それから90年経過しても争いは絶えることなく、人類は衰退しつつも戦争を続けているというのは、本当に悲しいことです。シャアがこの現状を見たら、一体何を思うのでしょうか。

謎の男

そして無事にコールドスリープ状態のテテニスを救出したものの、謎の男の襲撃を受けて5巻は終了。「首切り王」と物騒な呼ばれる謎の男、果たして何者なのでしょう。

にしても「首切り」とはまた、アッシュが激怒しそうなネーミング。アッシュの祖父が亡くなった場所でもあるそうですが、まさかその祖父じゃないだろうなぁ。首切りというと「Vガンダム」や「ゴースト」関連の断首台が思い浮かびますが、その頃に活躍していた人間なのでしょうか。完全新規キャラなのか、過去キャラなのか。

まとめ

物語が動き、カーティスとテテニスも登場した5巻。当分続きそうなので、これまたゴースト以上に長くなるのかもしれません。

なんせ登場人物が過去作に比べても多いので、各視点を巡っているとすぐに1巻終わってしまいますものねぇ。今後もじっくりと描いていってくれれば、と思います。