MENU

【感想】フリクリ プログレ

フリクリの時系列的続編、という位置付け

オルタナ」に続く、新フリクリ

少し前ですが、フリクリ プログレ劇場で観てきました。

いきなり本編とは全く関係ない余談ですが、金曜日の仕事終わりにレイトショーで観てきました。チケットを買ってから上映時間までの小一時間、近くの公園で少し肌寒い秋の夜を満喫していました。都会の中にある公園は夜20時でも高校生や若い恋人たち、缶チューハイを持ったサラリーマンで溢れていて、映画などの冒頭で描かれる「何気ない日常のシーン」に入り込んだようで、少し浮ついた感じになりました。余談終わり。

前作からの続編路線

もう1作の新作である「オルタナ」については、以前記事を書いています。

fcg.hateblo.jp

 「オルタナ」は作品自体の内容はともかく、フリクリである必要性をあまり感じなかったのが正直なところでした。それに対し、プログレ」は時系列的にも分かりやすく「フリクリ」の続編として描かれています。

ただ、やはりそれ故に「オルタナ」ほど(原作のフリクリに対して)割り切って観ることができないので、特にフリクリが好きな人は違和感バリバリだったのではないのかなぁというのが上映後の感想です。

物語は中学生の少女・ヒドミ、同級生の少年・イデ、そして(分裂した)ハル子を中心に展開されていきます。詳細な解説や考察、パロディなどはすでに様々なブログさんなどで挙げられているようですので割愛。

前作からの続編的要素としては、ハル子の目的(=アトムスクへの恋愛感情に近い独占欲)やアマラオの息子マスラオ、ワンカットで描かれる前作キャラのその後、そしてカンチと青いリッケンバッカーベース、などでしょうか。これらの要素がなかった「オルタナ」とは、やはり作品として(作中世界観としても)別方向からのアプローチなのでしょう。

まぁ、「フリクリ」最終話でナオ太の手元に残ったリッケンバッカー(とカンチ)がなぜあの場所にあったのか、とかは気になるところではあります。しかしそのあたり、前作キャラについてはあえて触れない方向の方が良いのだろうと思います。それならワンカットでも触れるのはどうかとも思わなくもないですが。

ハル子とアトムスク

ハル子のアトムスクへの思いは前作や小説版でも十分に描かれていましたから、ハル子がヒドミの言う「恋する乙女」状態になるのも無理はない。ただ、個人的にはその描き方がいまいちハル子らしく思えず、少し戸惑ってしまったのかも。どうにもハル子の描写を深掘りするあまり、彼女元来のキャラクターがブレていたような。

もちろん続編だからといって100%の前作踏襲が良いという訳でもありませんし、ハル子の分裂や声優変更などを考えると「既定路線」の一部なのかもしれませんが、やはりハル子の絶対目標であるアトムスクとの関係性が薄っぺらく見えてしまった、というのが実際の感想。まぁ、逆に言えば分かりやすくはあったのですが。

演出や作画など

作画関係は、各話で印象が結構違いますが、噂の5話を含めて全体的に好印象でした。ちょっとハル子の表情に?な部分もあったような気もしますけど、ヒドミは全話通して可愛いし、イデ君の勢いに任せた男気溢れる行動も上手く描かれていたと思います。序盤導入部分やヒドミの夢描写も良かったですし、唐突に作画が変わる5話も貞本キャラに合っていて素敵でした。

ただ、マスラオとアイコについては、尺の都合もありますが掘り下げが足りなかったのではないでしょうか。特にアイコは終盤の役回りを考えると、脚本上もう少しどうにかならなかったのかなぁと。

あ、あとピロウズの音楽はやはり手放しで素晴らしい。ですが、同じ曲を劇中何度も使うのはどうなんでしょう。楽曲の使う場面は良いのですが、普通に考えればそんなことにはならないように思えるのですが。ここまでアレだと現場の状況が心配になるレベルでは。

まとめ

なんだかんだまた酷評になってしまった気がしますが、やはりネックは「フリクリの続編」であることなのかなぁと思います。その結論は、全然別のアプローチである「オルタナ」と結局同じであり、フリクリがどれだけ異質なものだったのかを再確認することになったような気がしています。