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【感想】天気の子

君の名は。」に次ぐ、新海誠監督の最新作

公開スタート、ということで

数年前、とんでもないブームになりました「君の名は。」。それまではそこまでメジャーではなかった新海誠作品でしたが、「君の名は。」で一気に知名度が上昇しましたねぇ。確かにエンタメ一直線で面白かったですし。

個人的には「秒速5センチメートル」はもちろん、「空のむこう、約束の場所」あたりの空気感が非常に好きだったので、「君の名は。」は随分と王道エンタメに振り切ったなぁという印象でした。まぁ、エヴァも「破」で凄まじい超王道エンタメに切り替えて大ヒットでしたし。……「Q」は置いておいて。

で、そんな新海誠監督。「君の名は。」から数年、新作「天気の子」は果たしてどんな物語なのでしょうか。ということで感想記事を。

※多少のネタバレは含みますので一応注意を。

描かれるのはリアルな東京

基本的なあらすじや登場人物は公式サイトに譲るとして、全編を通して思うのは、舞台となる東京がひたすらリアルに描かれているということ。新海誠作品恒例の素晴らしい背景作画はもちろん、雑踏や人混み、実在の商品や人間模様などが、綺麗な部分も汚い部分も合わせて丁寧に描かれています。もちろんフィクションとして誇張していたり都合の良い場面もありますが、それを抜きにしても「東京を描く」執念に近いものを感じるほど。

本作では最初から最後まで基本的に東京が舞台となるので、そんな描写を余すことなく楽しむことができます。都心部よりも下町や若干アングラ感のある場所の描写が多いような気はしますけど。

王道なボーイ・ミーツ・ガールとして

本作はジュブナイル物語であり、それならば当然主人公である少年は、少女と運命的な出逢いを果たすことになる訳です。この辺りは形は違えど「君の名は。」とも同様であり、やはり作品の路線としては前作の延長線上にあると考えます。……まあ、この手の作品でこの要素がない物語を探す方が大変そうですけど。

物語序盤をざっくり概要にすると、「田舎から家出して上京した少年が怪しげな住み込みのバイトを始め、特殊な能力を持った少女と出逢う」という、これまた超王道な展開になります。悔しいけど王道展開って、やっぱり面白いんですよね。

この王道展開から、ふたりがそれぞれ大切なものを見つける過程、そして世界の命運に巻き込まれていくシナリオは、確かに一部で言われているような「一昔前のセカイ系ラノベorゲームっぽい」というのもなんとなく納得。確かに00年代初めころの作品のような感じがするのも分かります。

賛否両論のポイント

で、公開から1週間経過していますが、結構賛否両論な感想となっているようですね。主に主人公の行動(の倫理観)についての意見が多いようです。正直それは見ていて結構気になった部分でして、「後先を考えず、大切な人を助けるために手段を選ばない」という少年らしさを感じさせるのは分かりますが、それにしてももう少し方法はあるんじゃないかなーと。なんとなくメタ的に言えば「大人が考えた少年の行動」という気がしてしまって。躊躇や戸惑いがあまり見られなかったせいでしょうか。

一方で、ヒロインと世界を天秤にかける、という先のセカイ系の定義(定義というほどしっかりしていないと思いますが)そのものな展開は、どことなくサブカル分野では原点回帰な懐かしい感じがあり、選択の結果そのものは賛否あるかと思いますが、個人的には大好物です。思えば新海誠監督の「ほしのこえ」は、セカイ系のはしりとも言われていた作品ですしね。

まとめ

中身をなるべく避けた感想記事ですので、なんだか良く分からない感想文になってしまったような気がします。もう一度観たい部分、考えたいシーンは多くありましたので、とりあえずもう1回、近いうちに劇場でまた観たいと思います。


新海誠監督作品 天気の子 公式ビジュアルガイド